Logarion

 Logarion は意味の特定されていない語。詩百篇第8巻4番に一度だけ登場する。
 17世紀以降、Logation と Legation という2つの異文が出現する。このうち、フランス語に存在するのは Légation だけで、「ローマ教皇特使」を意味する。

 アナトール・ル・ペルチエは、Logation という原文を採用していたが、Legation と読むべきとしていた*1
 Legation を中心的に採用したのは、エドガー・レオニピーター・ラメジャラージャン=ポール・クレベールらも同じである*2
 ただし、クレベールは Logmion の誤植の可能性や、L'Ogarion と読んでハンガリー人(L'Ongroi)のアナグラムとするなどの可能性も指摘した*3。オグミオスの誤植の可能性は、かつてはラメジャラーも支持していた*4

 マリニー・ローズは、ギリシア語起源の言葉で、「下らない言葉」(méchant discours)の意味とした*5


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最終更新:2011年05月13日 22:13

*1 Le Pelletier [1867b]

*2 Leoni [1961], Lemesurier [2010]

*3 Clébert [2003]

*4 Lemesurier [2003b]

*5 Rose [2002c]