と学会

 と学会は、1992年に結成された団体。「著者の意図とは別の意味で楽しめる本」を「トンデモ本」と定義し、そうした文献や同じような視点で楽しめるグッズ等の紹介・批評を行なっている。初代会長はSF作家の山本弘(~2014年4月)。2009年時点の会員は約120名*1
 1992年以降、「日本トンデモ本大賞」を主催し、前年に出版された一番のトンデモ本を来場者の投票で決定している(2014年は中止)。


【画像】と学会年鑑KIMIDORI。カバーイラストは主要会員らがモデル。

 と学会名義の著書としては『トンデモ本の世界』シリーズ、『と学会年鑑』シリーズなどがある。2011年には結成20周年を記念して『トンデモ本の大世界』が出版された。


【画像】トンデモ本の大世界

ノストラダムス関連

 と学会が主催する「日本トンデモ本大賞」の第1回受賞作品は川尻徹の『ノストラダムス戦争黙示』『ノストラダムス複合解釈』だった。
 第8回(1999年)には五島勉に特別功労賞が授与された。
 第9回(2000年)大賞受賞作の山下弘道『大地からの最終警告』も、恐怖の大王の正体などを論じているという意味で、ノストラダムス関連書に分類できる。第21回(2012年)には『秘伝ノストラダムス・コード』がノミネートされたが、受賞はならなかった。

 『トンデモ本の世界』にはいくつかのノストラダムス本の紹介が含まれており、『トンデモ超常現象99の真相』には、ノストラダムス予言に対する懐疑的な紹介が含まれているなど、と学会名義の著書のいくつかには、ノストラダムス関連の文章が含まれている。

【画像】トンデモ超常現象99の真相(文庫版)

 また、と学会の会員の著作にも、ノストラダムスを主題とするものがいくつかある。

  • 志水一夫(運営委員)
    • 『大予言の嘘』
    • 『トンデモノストラダムス解剖学』

  • 皆神龍太郎(運営委員)
    • 『ノストラダムスの大誤解』(監修書)

  • 原田実
    • 「ノストラダムス『1999年人類絶滅説』の欺瞞と罪悪」(論説、『正論』1999年6月号)


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最終更新:2014年04月30日 23:27

*1 『トンデモ本の世界W』の著者紹介による。