plombin は
詩百篇第9巻26番に登場する単語。
イタリアの都市ピオンビーノ(Piombino)の誤記ないし綴りの揺れと見るのが一般的である。
なお、クレベールはラブレーの『第四の書』でもピオンビーノと思しき地名が Plombin と綴られた例があることも指摘した。
第25章の終わり近くでの言及だが、日本では
- 「ピヨンビノ海」(渡辺一夫訳)
- 「ピオンビーノ港」(宮下志朗訳)
と、いずれもピオンビーノとして訳出されている。
渡辺の場合、巻末の注釈で "Plombin (Pionbino)" という併記も行っている。
【画像】宮下志朗訳『第四の書』ちくま文庫
なお、原文では小文字であることから、鉛(plomb)に接尾辞がついた形と理解することも可能であり、ル・ペルチエとレオニはそちらの可能性も示していた。
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最終更新:2022年04月04日 22:33