大乗和子

 大乗和子(だいじょう かずこ、生年未詳)は、東京都出身の人物。ヘンリー・C・ロバーツノストラダムス大予言原典・諸世紀』(たま出版)の訳者。夫は元・北海道教育大学釧路校教授の二瓶孝次(未作成)

 上掲書の略歴によれば、津田塾大学数学科卒業で、東京教育大学(現・筑波大学)文学部哲学科や上智大学神学院などでも学んだという。その間に「手がけた」言語として、英語、フランス語、ドイツ語、ラテン語、ギリシャ語が挙げられているが、この「手がけた」という表現がどの程度学んだことを指すのか、よく分からない。

ノストラダムス関連

 上述の通り、『ノストラダムス大予言原典・諸世紀』の翻訳を行った。日本でのスタンダードな訳として多く参照されているが、固有名詞を英語読みやローマ字読みしている場合が非常に多いことなどから、フランス語について余りご存じなかったものと考えられる。

 また、平易な英文の訳にも誤りが少なからず見うけられる。ただし、当時は先行する日本語訳も英語訳も乏しい中での翻訳であったことや、商業出版としての性質上、あまり翻訳に時間をかけられなかった可能性なども考えられるため、これをもって直ちに英語力に難があると結論付けることはできない。


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最終更新:2009年02月04日 22:38