Tout aupres1 d'Aux2, de Lectore3 & Mirande
Grand feu du ciel4 en troys nuicts tumbera :
Cause5 auiendra bien stupende & mirande6:
Bien peu apres la terre7 tremblera.
山根訳は3行目「原因はまさに驚嘆すべきもので」(*3)が可能な訳ではあるが、微妙である。 cause はフランス語では確かに「原因」だが、ノストラダムスは語源に遡って「出来事、事件」の意味でも使っている。この場合もそういう用法だという点は、ピエール・ブランダムール、ピーター・ラメジャラー、高田勇・伊藤進らが一致している。
エリカ・チータム(1973年)は隕石の落下とする解釈を示していたが、その日本語版(1988年)では、地球外生命体が乗ったUFOが1997年にスペインを襲撃する予言という原秀人の解釈に差し替えられた。
宇宙からのUFOとする説は池田邦吉も採用した。彼は1999年にベズビオ山が噴火した後、2000年にオーシュ、レクトゥール、ミランドの上空をすっぽり覆うような直径 60 km にも及ぶ巨大な円盤型宇宙船が飛来すると解釈していた(*11)。ただし、1999年に起こるはずだった解釈が外れて2003年や2007年にずらした後、宇宙船関連として挙げたいくつかの詩には、この詩が含まれていない(*12)。