Magnes

  Magnes百詩篇第4巻23番のみに登場する単語。直前のCalcineとともに、どちらも鉱物と解釈する説と、どちらも地名と解釈する説がある。
 Magnes は現代フランス語では俗語として faire des magnes (気取る)という言い回しがある。この場合の magnes は manières が変化したものだという *1 。ただ、これに関連する用法を採用する論者はいない。
 ラテン語の Magnes は古代ギリシアのマグネシア(複数存在した)に関連する語で、「マグネシアの」「マグネシア人(の)」を意味し、Magnes lapis とすればマグネシア産の鉱物を指した *2 。16世紀半ばのフランス語でもそれに由来する意味があり、pouldre de magnes とすれば、鉱物としての「マグネシア」(酸化マグネシウム)の意味になった *3
 どういう鉱物に対応させるかに多少の差はあれど、エドガー・レオニロジェ・プレヴォマリニー・ローズジャン=ポール・クレベールらはおおむねそれを採用している *4

 それに対し、ピエール・ブランダムールは鉱物ではなく地名としてのマグネシアと推測した *5ブリューノ・プテ=ジラールは支持している *6


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