終わり続ける世界のなかで

 『終わり続ける世界のなかで』は、2011年に新潮社から出版された粕谷知世の小説。


【画像】カバー表紙

あらすじ

 1969年生まれの少女、岡島伊吹(おかじま いぶき)は、小学生の時に見たテレビの特別番組でノストラダムスの予言を知り、1999年に人類が滅亡し、自分も30歳までしか生きられないと絶望する。親友の勝気な少女、中原瑞江(なかはら みずえ)も同じ番組を見て信じ込み、2人は世界を救うために何が出来るかと模索することになる。

 伊吹はその後、中学、高校と進学する中でも1999年人類滅亡説が影響し、大学時代には「世界救済委員会」という奇妙な名前のサークルと出会い、重要な転機を迎える。就職すると、1999年人類滅亡説を信じる後輩と出会うが、彼女は伊吹とは全く異なる向き合い方を選択する。
 そして、30歳を前に1999年7月を迎えることになる。

コメント

 日本のノストラダムス現象を真正面から題材とした小説である。ヒロインの伊吹をはじめとする登場人物たちにどのような共感(または反感)を抱くかは、読者個人のノストラダムス体験がどのようなものであったかに左右されるだろう。

書誌

書名
終わり続ける世界のなかで
著者
粕谷知世
版元
新潮社
出版日
2011年11月20日

外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire)

Titre
Owaritsuzukeru Sekai no naka de (trad./ Dans le monde perpétuellement finissant)
Auteur
KASUYA Chise
Publication
Shinchôsha
Lieu
Tokyo
Date
le 20 Novembre 2011
Note
Roman


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最終更新:2012年04月25日 13:03