超絶解釈ノストラダまス

 『超絶解釈ノストラダまス』は、西谷有人が代表となっている頭脳組合の著書(名義は「西谷有人・頭脳組合」)。1993年にメロン出版が発行し、星雲社が発売した。

内容

 ノストラダムスは現代日本の社会現象、芸能ニュース、アニメ・特撮などをことごとく予言していた、というもので、従来の予言解釈書のパロディとして書かれたものである。テーマ別に編集されており、

第1章 社会一般/芸能
第2章 アニメーション1
第3章 まんが
第4章 アニメーション2
第5章 特撮
第6章 小説
第7章 コンピュータ/ゲーム
第8章 スポーツ
第9章 映画
第10章 ハルマゲドン

となっている。第10章の「ハルマゲドン」だけ物々しいようだが、恐怖の大王の詩のパロディ解釈だけをまとめた短い章であり、恐怖の大王の正体にしても、セーラームーン、ハクション大魔王、キラー・カーン、ナイジェル・マンセルなどが挙げられている。


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コラム

 途中にコラムが2つ挿入されている。
  • 大槻義彦 「予言・予知の科学と非科学」(pp.33-34)
  • 志水一夫 「豚の詩は、しばしのタブー」(pp.212-218)
 後者のコラムは、百詩篇第1巻64番は『紅の豚』の予言だったとするパロディを発展させたものである。のちに志水の著書『トンデモ超常学入門』(データハウス、1997年)に再録された。


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売れ行き

 共著者の一人であった山本弘によると、版元の配給力の弱さのせいもあってか、あまり売れなかったといい、山本自身、受け取った印税は4桁にしかならなかったという*1

改訂版

 1997年に『ノストラダまス 予言書新解釈』として再刊された。もともと時事ネタが多かったせいもあってか、内容のかなりの部分が新たに書き下ろされた。

書誌

書名
超絶解釈ノストラダまス
著者
西谷有人、頭脳組合
版元
メロン出版(発行)、星雲社(発売)
出版日
1993年4月20日
注記

外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire)

Titre
Chouzetu kaishaku NostraDAMASU (trad. / Les explications inouïes de NostraDAMASU)
Auteur
NISHIYA Arito, Zunoukumiai
Publication
Melon shuppan
Lieu
Tokyo
Date
le 20 avril 1993
Note
explications parodiques. DAMASU signifie “tromper” en japonais.

外部リンク



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最終更新:2012年07月26日 20:11

*1 山本 [1999] p.207