ノストラダまス 予言書新解釈

 『ノストラダまス 予言書新解釈』は、頭脳組合の著書。『超絶解釈ノストラダまス』の改訂版と位置づけることが出来るが、構成が一新された上でかなりの部分が差し替えられている。1997年に彩文館出版から刊行された。


【画像】カバー表紙

内容

 ノストラダムスのパロディ解釈で、ノストラダムスはサブカルチャーも含む現代のさまざまな物事を見通していたと笑い飛ばす内容である。テーマごとに分類され、

第一章 流行・風俗
第二章 グッズ
第三章 芸能
第四章 テレビ
第五章 アニメ
第六章 映画・特撮
第七章 マンガ
第八章 文学・小説
第九章 ゲーム
第十章 スポーツ
第十一章 恐怖の大王

という全11章に分けられている。
 コラムとして、
  • 山本弘 「あなたもノストラダムス本が書ける」
  • 大林憲司 「恐怖の大王の謎」
  • 葛西伸哉 「ノストラダムスで遊ぶ法」
  • 志水一夫 「モーツァルトは知っていた!? ~“恐怖の大王”の正体~」
が収められ、パロディマンガとして
  • 滝季山影一 「笑って迎える世紀末」
  • 滝季山影一 「ノストラマンダムス」
の2本が掲載されている。

 前著『超絶解釈ノストラダまス』と重なるネタが一部にはあるが、前著刊行後の時事ネタを大幅に取り込んでいる。例としてはルーズソックスの流行、たまごっち、料理の鉄人、PUFFYの「アジアの純真」、『新世紀エヴァンゲリオン』、『激走戦隊カーレンジャー』などである。


【画像】Ansimple ルーズソックス


【画像】Tamagotchi iD L 15th Anniversary ver. ロイヤルパープル


【画像】NEON GENESIS EVANGELION vol.02 (DVD)


【画像】激走戦隊カーレンジャー VOL.1 (DVD)

評価

 予言の錯覚性と信奉者たちのこじつけ方法論を逆手に取るものであり、認知心理学者の菊池聡は「ノストラダムスにはまっている人には一番の薬だと思う」*1と評価している。

書誌

書名
ノストラダまス 予言書新解釈
著者
頭脳組合
版元
彩文館出版
出版日
1997年8月29日
注記

外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire)

Titre
NostraDAMASU Yogensho shinkaishaku (trad./ Les Prophéties de NostraDAMASU : nouvellement expliquées)
Auteur
Zunoukumiai
Publication
Saibunkan shuppan
Lieu
Tokyo
Date
le 29 août 1997
Note
Explications parodiques. DAMASU signifie “tromper” en japonais. Edition revue et augmentée de 超絶解釈ノストラダまス.


※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。


コメントらん
以下に投稿されたコメントは書き込んだ方々の個人的見解であり、当「大事典」としては、その信頼性などをなんら担保するものではありません。
 なお、現在、コメント書き込みフォームは撤去していますので、新規の書き込みはできません。

  • 作者は世界史疎いうえに、中国共産党の唯物史観を信奉していると言わざるをえないから、こういう本が出てしまったのは、嘆かわしい。 -- とある信奉者 (2012-07-28 15:03:09)
最終更新:2012年07月28日 15:03

*1 菊池 [1998] p.140