Aenobarbe

 Aenobarbe, Ænobarbe は、ラテン語のアエノバルブス (Aenobarbus) ないしアヘノバルブス (Ahenobarbus) のフランス語化。直訳は「銅(色)の鬚」で、意訳すれば「赤鬚」のこと。
 実証的には、オスマン帝国の海賊艦隊を率いたバルバロッサ(「赤鬚」)ことバルバロス・ハイレッティンのこととする説と、古代ローマの暴君ネロ(生まれた時の名はルキウス・ドミティウス・アエノバルブス)とする説などが見られる。
 同じ名前の人物というと、ほかに紀元前121年にラングドック地方に初めて入植した古代ローマ人のクネイウス・ドミティウス・アヘノバルブス*1などがおり、「赤鬚」というあだ名を持つ人物には神聖ローマ帝国の赤鬚帝(バルバロッサ)フリードリヒ1世がいる。

登場箇所


 なお、百詩篇第1巻74番には、ほぼ同じ意味のフランス語 Barbe d'airain (銅の鬚) が登場する。


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最終更新:2012年08月31日 20:11

*1 ル・ロワ・ラデュリ『ラングドックの歴史』p.14