ノストラダムスの予言した第三次世界大戦

 『 ノストラダムスの予言した第三次世界大戦 』は、レニ・ノーバーゲンの著書。Invitation To A Holocaustの翻訳で、パシフィカから中山善之訳で1980年に刊行された。


【画像】カバー表紙

内容

 1980年から1995年に米ソが連合軍を形成し、中国・アラブの侵攻に対抗する形で第三次世界大戦が行われるというもので、264篇の四行詩を使い、その戦況を全9章で描き出している。

第一章 戦争への序章
第二章 核戦争と東方勢力の最初の進撃
第三章 イタリア征服
第四章 フランスとスペインに対する攻撃
第五章 フランスの敗北
第六章 最後の抵抗=ヨーロッパ崩壊
第七章 分岐点=米ソ両軍、反撃に転ずる
第八章 解放
第九章 最終戦=中東における戦い

コメント

 四行詩を山ほど引用しつつ、そこに少しだけの解釈をつけて大災厄や戦争のシナリオを描き出すというパターンは海外ではよくあるスタイルである。マックス・ド・フォンブリュヌ(未作成)の著書はそのスタイルで1938年から30年以上版を重ねるロングセラーとなったし、アンドレ・ラモンロルフ・ボズウェルといった英語圏の解釈者も同工異曲のスタイルで著書を刊行していた。

 しかし、これが刊行された1980年の日本ではまだ物珍しいスタイルであり、『週刊文春』でも紹介された *1 。そこでは五島勉が出したばかりだった『ノストラダムスの大予言II』のシナリオとの比較なども行われていた。

 田窪勇人が指摘していたように、ノーバーゲンの著書は、日本の解釈書のスタイルに影響を与えた邦訳書の一つといえるかもしれない *2
 もっとも、高橋良典(未作成)のように、ジャン=シャルル・ド・フォンブリュヌの『歴史家にして予言者ノストラダムス』がノーバーゲンの著書を「資料的にもっともらしく見せたにすぎない」 *3 ものと位置付けるのは明らかにやりすぎで、海外の関連書の出版事情からすれば的外れな評価であった。

 なお、日本語版固有の問題点としては、詩番号が一切掲示されておらず、原文も示されていないことが挙げられる。詩の翻訳は(おそらくノーバーゲンの英訳を経由しているためだろうが)かなり自由に行われており、元の詩を特定し対照するという、たったそれだけのことが、しばしばかなりの困難を伴うことになる。

売れ行き

 『SPA!』1991年3月20日号の「ノストラダムス本全58冊一覧表」には掲載されているものの、発行部数については「会社が倒産」として記載されていない。

書誌

書名
ノストラダムスの予言した第三次世界大戦
著者
レニ・ノーバーゲン
訳者
中山善之
版元
パシフィカ
出版日
1980年3月10日
注記

外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire)

Titre
Nostradamus no yogen shita daisanji sekaitaisen (traduction / La Troisième Guerre Mondiale prédite par Nostradamus)
Auteur
Rene NOORBERGEN
Traducteur
NAKAYAMA Yoshiyuki
Publication
Pacifica
Lieu
Tokyo, Japon
Date
le 10 mars 1980
Note
Traduction en japonais du livre de R. Noorbergen, Invitation To A Holocaust, 1979


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