Calpre

  Calpre はカルペ (Calpe) の綴りの揺れということで一致している。アナトール・ル・ペルチエもそう読んでいたし、ピエール・ブランダムールら、現代の実証的諸論者の間でも異論がない。
 カルペとはジブラルタル海峡にそびえるカルペ山のことで、対岸のアフリカ側のアビラ岩とともに、古代ギリシアにおいて 「ヘラクレスの柱」 と呼ばれていた岩山と考えられている *1 。転じて、ノストラダムスはジブラルタル海峡の意味で使っていたのだろう。
 なぜ綴りを変えたのかよく分からないが、ブランダムールはノストラダムスが 『化粧品とジャム論』 において、菓子のタルト (Tarte) を Tartre と綴っている例が複数あることを指摘している *2

 なお、カルペという名の山は、それよりずっと東方、スペインのコスタ・ブランカ (白い海岸) と呼ばれる地方の沿岸部にも存在している *3

登場箇所


 ほかに、シャストゥイユが伝えた百詩篇第1番にも、写本によっては登場している。


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