バルバロイ

  バルバロイ (Barbaroi) は古代ギリシア人が非ギリシア人を呼ぶときに用いた呼称である。ラテン語ではバルバルス (Barbarus)、フランス語ではバルバル (Barbare) となる。
 語源は聞き取れない言語からきた擬音語らしく、ギリシア人は、特にオリエントの諸民族に対し、訳の分からない言葉を使う連中という蔑称として、この言葉を用いた。古代ローマ時代には、非ギリシア・ローマ文化圏の異民族を指す言葉に転じ、とくにゲルマン人に対する蔑称となった。のちにキリスト教徒たちは、非キリスト教徒にこの語を用いた *1

 アフリカ北部のエジプトから大西洋岸までの地中海沿岸地域のことをバルバリア (バーバリー海岸) と呼ぶのも、バルバロイが語源になっている *2

ノストラダムス関連

 ノストラダムスの予言にはフランス語形 Barbare が頻出する。すべての事例がバルバロイやバルバリアを指すとは限らず、聖女バルバラ (Barbara) やそれに由来するスペイン語圏の地名 (サンタバルバラ。なお、聖女バルバラにちなむフランス地名はサント=バルブなので *3 、そちらは Barbare で表現したとは考えづらい) の可能性などを考慮すべき事例もある。
 しかし、多くの事例では特にバルバロイやバルバリアの形容詞形として、それらの地域のイスラーム勢力や海賊艦隊に対して、この語を用いていたようである。


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