シラクーザ

  シラクーザ (Siracusa) は、イタリアのシチリア島の都市で、シラクーザ県の県庁所在地。ラテン語名はシュラクサエ (Syracusae) で、ギリシア語による都市名シュラクサイに遡る。英語名はシラクサ (Siracusa)、フランス語名はシラキューズ (Syracuse) である。

 紀元前8世紀にコリントスのギリシア人たちが入植したのがきっかけである。伝説上は、川の神アルペイオスから逃れるために、ニンフ (妖精) のアレトゥサが泉に姿を変えたとされる土地で、オルテュギア島 (最初にギリシア人が入植した小島でシラクーザの旧市街が残る) には、 今も 「アレトゥサの泉」(Fonte Aretusa) と呼ばれる真水の湧き出る泉がある。

 シラクーザでは紀元前に僭主と呼ばれる独裁者たちが支配する時代が続いたが、ピンダロスやアイスキュロスを召抱えたヒエロン1世、アルキメデスを庇護したヒエロン2世などのように、文芸を保護した僭主もいた。
 ギリシア時代にはアテネと並ぶ繁栄を築いた時期もあり、キケロからはギリシア都市の中で最も美しいと称えられたほどだったが、アルキメデスも殺されたローマとの戦いによって、紀元前212年にローマの軍門に下った。以下、時代ごとに侵略を受け、支配者が変わったが、11世紀末にシチリア王国が成立すると、19世紀のイタリア統一までその領地となった。

 古代の遺跡群が多く残ることから、それらは近隣のパンタリカの岩壁墓地遺跡とともに、「シラクーザとパンタリカ岩壁墓地遺跡群」 として世界遺産リストに登録されている。

ノストラダムス関連

 百詩篇正篇では、百詩篇第2巻16番(未作成)に一度だけ登場する。また、アンリ2世への手紙の第112節で列挙されている数字のうち、「37」というのが、シラクーザの北緯だという説もある。
 アレトゥサの神話は明らかに百詩篇第1巻87番に投影されているが、シラクーザが念頭に置かれた詩篇かは不明である。

 ほかに、シャストゥイユが伝えた百詩篇11番目の詩にも登場する。


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