crustamin

  crustamin百詩篇第3巻21番のみに登場する語で、いくつかの読みが示されている。
  • アナトール・ル・ペルチエはラテン語クルストゥミウム (Crustumium) からとし、「教皇領からアドリア海に注ぐ川」の名前としていた *1エドガー・レオニジャン=ポール・クレベールもこれを踏襲し、それは現代のリミニとペーザロの間を流れるコンカ川のことと注記していた *2
  • マリニー・ローズは、ウェルギリウスの『アエネイス』でも言及されている古代都市クルストゥメリウムのこととした。ピエール・ブランダムールも同じだが、彼はクルストゥミウムはその異称であるとしていた *3 。クルストゥメリアないしクルストゥメリウムはリーウィウスの『ローマ建国史』でもその住民について言及されている古代都市であり、「ローマの北方五マイル。ウェイイー市に近く、塩の道およびティベリスの渡河地点を制する要衝」 *4 である。

 これについてはピーター・ラメジャラーのように両論併記の形をとる論者もいる。

 なお、五島勉はこの語について「甲殻類つまりエビ・カニ・サソリなどがとれる土地を意味する古語。中世の地理用語では紅海地方を指す」 *5 と注記していたが、当然というべきか、そのような語義を載せた古語辞典は、調査の範囲では全く見付からない。そもそもサソリは甲殻類 (甲殻綱) ではなく蛛形綱である。


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