Nonseggle

 Nonseggle百詩篇第6巻46番に登場する単語。意味が確定しているとは言えず、以下のようにさまざまな可能性が指摘されている。
  • アナトール・ル・ペルチエはパリ近郊サン・クルーの市場町の古称ノニゲトゥム (Nonigetum) からとした。
  • エドガー・レオニは未解明の固有名詞として、特定の見解は挙げなかった (解釈のページでル・ペルチエの見解に触れてはいる)*1
  • マリニー・ローズは合成語の誤植とみなし、de nom de seigle (ライ麦の名前の) の変形として、コース地方のライ麦の産地セガラ (Ségala) などの可能性を示した*2
  • ピーター・ラメジャラーは、ラテン語の sigilla (小像、印章)に基づいて、nom-de-sceau (印璽の名前)と読み替え、古代ローマの印章市 (Market of the Sigils) と解釈した*3リチャード・シーバースはこの読み方を支持した。
  • ジャン=ポール・クレベールは、特定できない地名とした上で、百詩篇第6巻7番(未作成)でノルウェー (Norvège) と思われる地名が Norneigre と書かれていることをもとに、Norseggle の誤記で、ノルウェーのことではないかという可能性を示した*4


コメントらん
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  • ホーグによればノンセグル Nonseggleとは ベルギーの町 Mons と ドイツ連合 なかの Riegel のために創ら れた暗号だと言う。ベルギーで行われ,ナポレオンがイギリス軍やプロイセン軍に敗れたワーテルローの戦いを暗示しているという。 -- とある信奉者 (2013-07-05 21:57:32)
  • → long Gênes; その行全体で、Par pestilence aux confins long de Gênes -- とある信奉者 (2019-11-27 09:22:32)
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最終更新:2019年11月27日 09:22

*1 Leoni [1961]

*2 Rose [2002c]

*3 Lemesurier [2003b], Lemesurier [2010]

*4 Clébert [2003]