セルジュ・ユタン(Serge Hutin, 1929年 - 1997年11月1日)は、フランスの神秘思想研究家。文学博士(docteur ès lettres)、
ノストラダムス協会理事。
パリ大学、高等研究実習院を卒業し、文学博士号を取得した。一時期、フランス国立科学研究センター(CNRS)の研究員だったことがある。
他方、
五島勉は「パリ大学教授」として紹介したことがあったが、そのような経歴は確認できない。
クセジュ文庫でもいくつか執筆しており、日本語訳の出された文献としては、『秘密結社』、『錬金術』、『英米哲学入門』などがある。
【画像】クセジュ文庫『錬金術』カバー表紙
クセジュ文庫以外では、大陸書房から刊行された訳書『地球の中のブラックホール』(原題『地下世界から世界の王まで』)がある。
【画像】『地球の中のブラックホール』
ノストラダムス関連
ほかのノストラダムスを主題とした著書には、『ノストラダムスと錬金術』もある。
本来なら、錬金術の専門家による学問的著作として期待されるところだが、内容は評価されているとはいえない。
ロベール・ブナズラは、「ミシェル・ド・ロワザンのでっち上げとピエール・ヴァンサンチ・ピオブの気違い沙汰を大胆に纏め上げようとしているように見える」と、手厳しく紹介している。
雑誌記事などでノストラダムスを主題としたものには以下の2点がある。
- ノストラダムスに関する光(Lumière sur Nostradamus, L’Autre monde, no 13, 1977 pp.15-18)
- ノストラダムス予言について(A propos des prophéties de Nostradamus, L’initiation, no4, 1981)
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最終更新:2021年09月20日 13:59