日本のノストラダムス現象

  日本におけるノストラダムス現象 は、西欧主要国やアメリカでのそれと比べれば、明らかに特殊な経緯をたどった。その基点となったのが五島勉の『ノストラダムスの大予言』(1973年) であったことは疑いないところだが、そのインパクトゆえに、1973年から1974年ころのブームを回顧したり分析したりする文献はいくつも出された代わりに、それ以後を包括的に扱い、日本のノストラダムス現象の全体像を通覧する文献はほとんど出てこなかった。

 例外といえるのは田窪勇人の「日本におけるノストラダムス受容史」(『ユリイカ』1999年2月号) くらいのものであろう。あとは、山本弘の『トンデモノストラダムス本の世界』および『トンデモ大予言の後始末』が、日本のノストラダムス本のほとんどを取り扱っているという点で、間接的にではあるが、日本のノストラダムス現象の全体像をつかむことに役立つとはいえる。


【画像】 『ユリイカ』1999年2月号

 公刊されたものではないが、ネットで公表されたものとしては、「日本のノストラダムス現象」(ノストラダムスサロン)が、適宜分析も加えた包括的な年表を提供しており、きわめて有用である。

 当「大事典」では、こうした先行文献・サイトを参照しつつ、時期ごとに区切ってノストラダムス現象を通覧してゆくこととする。




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