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ノストラダムスが予言していた『2020年中国滅亡』の戦慄」は、『週刊大衆』(双葉社)2013年11月18日号に掲載された2ページの記事である。執筆した記者などの名前はなく、内容的にかなり杜撰なものではあるが、1999年に向けたブームどころか、
2012年すら過ぎてから、オカルト本などではない週刊誌に掲載されたこと自体が日本では珍しいといえる。
【画像】 『週刊大衆』 2013年11月18日号
内容
2013年10月28日に中国の天安門広場で起きたテロ事件について、習近平体制崩壊の予兆とする見方があることに触れ、それを補強する材料としてノストラダムスの予言が引き合いに出されている。
百詩篇第10巻75番、
百詩篇第4巻50番、さらには
百詩篇第10巻72番を引き合いに出しつつ、「考古学研究員」「中国ウォッチャー」といった実名が出されていない人物たちのコメントと重ねあわされている。
ちなみに、記事の見出しにもある 「2020年」 は、ノストラダムスの予言解釈から導かれたものではなく、「中国ウォッチャー」 のコメントに出てくる。
コメント
この種の週刊誌の記事に真面目にコメントするのも野暮かもしれないが、一応コメントしておく。
そもそも16世紀フランスの人物であるノストラダムスの予言詩集についてのコメントで、「考古学研究員」 なる人物が引っ張り出されてくるのが不可解である。
もちろん、ノストラダムスが幼時を過ごした
サン=レミ=ド=プロヴァンス近郊のグラヌム遺跡が、ノストラダムスのいくつかの詩のモデルになったという学術的な分析はある。そういう方面からの実証的な分析をしようというのなら、まだ分からなくもないが、ここで出てくる 「考古学研究員」 は、「アカデミック」 ということを強調する割には、そういう研究成果を全くご存じなかったようである。
その人物は、「99年7月……という予言詩には、〈人類滅亡〉以外の意味が込められているというのが、アカデミックな世界では定説となっています」とコメントしている。ここまではまだいいとしても、その人類滅亡とは別の意味というのが、「この先の中国に出現する、過激な新興勢力のリーダーという説が有力です」などというのだから、一体そんな奇説が 「有力」 になっている 「アカデミックな世界」 はどこにあるのか、と首を傾げてしまう。
記事の構成上、予言などを持ち出さずに、中国ウォッチャーのコメントなどから現状分析と展望を示すだけでも特に問題があったとは思えないが、そこでわざわざノストラダムスの予言を前面に出したところで、読者に対する記事の説得力が高まるものなのだろうかと、はなはだ疑問に思える。
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コメントらん
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- 考古学研究員って、なんだよ、それwww -- とある信奉者 (2014-01-03 21:33:50)
最終更新:2014年01月11日 10:23