ピサ

 ピサ (Pisa) はイタリア中部トスカーナ州ピサ県の県庁所在地。フランス式にはピーズ (Pise)。

概要

 アルノ川沿岸に発達した港湾都市で、紀元前180年ごろにローマの植民都市が築かれた。古称はピサエ (Pisae)。古代ローマ時代には重要な海軍拠点として栄えた。9世紀に独立した共和国を形成し、11世紀から13世紀にはジェノヴァなどと並ぶ海洋大国として軍事的・経済的に栄華を極めた。有名なピサの斜塔もこの時期に建てられ始めたもので、斜塔の面するドゥオモ広場は、当時の繁栄を伝える優れた建造物群として、ユネスコの世界遺産リストに登録されている。

 しかし、メローリアの海戦(1284年)でジェノヴァに敗れてから翳りが見え、15世紀以降はヴェネツィアの支配下に入った。

 1409年のピサ教会会議は当時の教会大分裂を収拾させようとしたものだったが、かえってローマ、アヴィニョン、ピサの3教皇が鼎立する異常事態を招くこととなった。

 16世紀にはガリレオ・ガリレイを輩出した*1


【画像】レゴ アーキテクチャー ピサの斜塔 21015

ノストラダムス関連

 『予言集』では以下の詩篇に登場している。

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最終更新:2014年08月31日 23:34

*1 以上は、『ミシュラン・グリーンガイド イタリア』、『ブリタニカ国際大百科事典・小項目電子辞書版』、『コンサイス外国地名事典』第3版を基にした。