ノストラダムスの大警告

 『ノストラダムスの大警告』は、1989年にムー・スーパー・ミステリー・ブックスの一冊として刊行された藤島啓章の著書。


【画像】 『ノストラダムスの大警告』カバー。金文字で「完全解読!!」と大書されている。

内容

 目次は以下の通り。
  • 第1章 エイズ、原発事故、中東紛争はすべて予言どおりに成就した!
  • 第2章 大予言者ノストラダムスの波瀾に富んだ生涯
  • 第3章 人類に襲いかかるすさまじい大災厄の警告!
  • 第4章 ノストラダムスは富士山の大爆発まで予言していた!?
  • 第5章 激動する国際情勢は人類を破滅の淵へと追いやる
  • 第6章 運命のシナリオが描く全面核戦争と謎の救世主
  • 第7章 1999年、破滅の予言が成就するとき何が起こるのか?

 基本的なシナリオは、以下の通り。
 1990年代初頭にアメリカとソ連が同盟関係になるが、長続きせず、中東戦争をきっかけに米・西欧とソ・東欧による第三次世界大戦が勃発する。これは西側諸国から英雄が現れて終結するが、その人物の正体は反キリストであり、すぐに独裁者としての本性を表す。この独裁者と対峙するのがアジアで、日本から救世主が現れて1999年から27年続く戦争に終止符を打つ。

コメント

 藤島は後に『聖書預言 戦慄の黙示』という本でソ連崩壊を的中させたと主張したが、上に記したように、ソ連は第三次世界大戦で敗北し、反キリストの軍門に下るというのが藤島のシナリオだったので、実際には当たっていない。

 結局のところ何も当たらなかったわけだが、1990年前後にはこうしたシナリオは決して特異なものではなく、ある意味ではオーソドックスなノストラダムス解釈本ともいえた。


書誌

書名
ノストラダムスの大警告
著者
藤島啓章
版元
学習研究社
出版日
1989年8月5日
注記

外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire)

Titre
Nosutoradamusu no dai keikoku (trad. / Les grands avertissements de Nostradamus)
Auteur
FUJISHIMA Keishô
Publication
Gakushû kenkyû sha
Lieu
Tokyo
Date
le 5 août 1989
Note


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最終更新:2014年09月05日 00:09