Ioyne

 Ioyne (Joine, Jouine) は現代語の Jeune (若者) と同じ。
 19世紀のアナトール・ル・ペルチエは、ロマン語の Joyne からとしていた*1。ロマン語の Joyne はLTDFでも語源として言及がある。そのLTDFでは、プロヴァンス語で若者を意味する語として、Jouine (地域的な表記揺れとして Joine)が挙げられているので、そちらからと見ても良いのではないかと思える。

 ジャン=ポール・クレベールは、イオニア人 (Ionien) と同一視しているが*2、適切な読みとは思えない。プロヴァンス語に通暁したクレベールらしからぬ判断ではないだろうか。

登場箇所



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最終更新:2014年10月11日 01:14

*1 Le Pelletier [1867b]

*2 Clebert [2003]