Polon は
百詩篇第5巻73番に登場する語。現代フランス語辞典にも古語辞典にも見当たらない語だが、ポーランド人あるいはその古称のポロニア人などを指す語と見なすのが有力説といえる。
テオフィル・ド・ガランシエール(1672年)は Polons の英訳に際して Polonians と表記していた。現代英語での Polonian はポーランド系米国人の共同体 (Polonia) の派生形となっているが(ポーランド人を表す現代英語は Pole)、もともとポーランドの古称は Polonia であり、ガランシエールがそれを念頭に置いて表記したことは疑いない (解釈でポーランド情勢に触れているため)。
アナトール・ル・ペルチエは Polonais (ポーランド人) の語尾音消失と見なす一方、イタリアのリグーリア地方のパリョーネ川 (Paglione) の古称 Paulon ではないかとしていた。しかし、後者の読み方が引き継がれることはほとんどなかった。
登場箇所
なお、
百詩篇第5巻51番(未作成)に登場する Polonne はこの関連語だろうが、こちらは Polonia ないし Pologne (ポローニュ。ポーランドのフランス語名) の変形であろう。諸論者はほぼ一致してポロニアないしポーランドと訳出している。
コメントらん
以下のコメント欄は
コメントの著作権および削除基準を了解の上でご使用ください。なお、当「大事典」としては、以下に投稿されたコメントの信頼性などをなんら担保するものではありません (当「大事典」管理者である sumaru 自身によって投稿されたコメントを除く)。
最終更新:2014年11月01日 01:53