直撃!人類滅亡超真相

 『 直撃!人類滅亡超真相 』は、2000年に秋田書店から刊行された漫画作品。山本弘作、寺嶋としお画。『週刊少年チャンピオン』誌に不定期連載された読みきりをまとめたもので、少年チャンピオンコミックスの一冊として刊行された。

内容

 オカルト情報を何でも鵜呑みにし、傍迷惑な行動に出る高校生の少年、宇野見信治 (うのみ しんじ)が、幼馴染の天才少女、元村しいなの手助けによってオカルト情報の真相を知るというものであり、雑誌連載時には、3つのテーマがそれぞれ前後編で掲載された。

  • 「直撃!ノストラダムス超真相」
    • 『週刊少年チャンピオン』1999年第22・23合併号、24号

  • 「直撃!UFO&宇宙人超真相」
    • 『週刊少年チャンピオン』1999年第41合併号、42号

  • 「直撃!地球大異変超真相」
    • 『週刊少年チャンピオン』2000年第19号、20号

ノストラダムス関連

 上記の題名リストから明らかなように、最初の2話がノストラダムスについてのエピソードである。
 1999年5月、人類が滅亡すると怯える宇野見信治が、元村しいなとともに、彼女が発明したタイム・マシンで16世紀フランスに行き、ノストラダムス本人から彼の予言の真相を聞くという内容になっている。

コメント

 タイム・マシンで実際に出会ったノストラダムスの姿は、ピーター・ラメジャラーの『ノストラダムス百科全書』、竹下節子の『ノストラダムスの生涯』などを踏まえており、実証的に見ても十分に穏当なものといえるだろう。
 予言解釈にしても、当時の情勢の投影という視点で解釈されており、おおむね妥当なものといえる。ただし、その注意点はすぐ下の節を参照のこと。

その他

 百詩篇第10巻72番に登場する恐怖の大王をオスマン帝国、アンゴルモワの大王をフランソワ1世と解釈し、フランソワ1世がオスマン帝国と手を結んだことへの警戒感が未来に投影されたものとされている。
 アンゴルモワの大王をフランソワ1世と見なすことは、ほぼ定説化しているといってよいが、恐怖の大王をオスマン帝国と見ることはほかに主張している論者がまずいない少数説であった。原作を担当した山本弘自身、2000年の『トンデモ大予言の後始末』では、恐怖の大王をフランソワ1世自身の投影とする解釈に軌道修正している。

 しかし、インターネット上やコンビニ本などでは、恐怖の大王をオスマン帝国とみることが定説であるかのような言説に出くわすことがある。
 たとえば、不思議情報系の個人運営のサイトであるCRC-Japan(セントラルリサーチセンター)では、サイトへの投稿者である「ちゃんぽん」というハンドルネームの人物の調査結果に基づいて、恐怖の大王=オスマン帝国とする解釈が掲載されている *1 。しかし、「ちゃんぽん」の調査結果として示されている情報は、百詩篇第4巻68番の解釈内容や当時の異端審問への言及なども含め、『直撃!人類滅亡超真相』に載っているものばかりで、それを超える情報はひとつもない。
 しかも、そこで使われている訳文は、第4巻68番も第10巻72番も『直撃!人類滅亡超真相』に載っているものと全く同じである。こうしたことから、その漫画がほぼ唯一の参考文献であったことは確実であろうと思われるが、参考文献への言及はない。「謎に終止符をうつ」という掛け声は勇ましいが、漫画1冊だけしか参照しておらず、しかもその情報源が隠されているのでは、(それが投稿者の責任か、サイト管理者の責任かはともかく)実態とのギャップが大きすぎるように思われる。

 また、コンビニ本『衝撃!21世紀の大予言』(宙出版、2008年)でも、歴史的に見た場合に、恐怖の大王の正体はオスマン帝国だと、さも定説であるかのように断言されており、明らかに不適切である。こちらの文献は歴史的視点に対する言及が簡潔すぎて、漫画を直接的に参照したのか、上記CRCのようなサイトを安易に引き写したのか、判断を付けがたい。


書誌

書名
直撃!人類滅亡超真相
著者
山本弘、寺嶋としお
版元
秋田書店
出版日
2000年8月20日
注記

外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire)

Titre
Chokugeki ! Jinrui metsubou choushinsou (traduction / On prend directement des renseignements formidables sur l'anéantissement de l'humanité ! )
Auteur
YAMAMOTO Hiroshi, TERASHIMA Toshio
Publication
Akita shoten
Lieu
Tokyo, Japon
Date
le 20 août 2000
Note
Bande dessinée


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