アスティ

 アスティ (Asti) は、イタリア、ピエモンテ州アスティ県の県庁所在地。

概要

 古代ローマの植民都市に起源を持ち、当時の名前はアスタ・ポンペイア (Asta Pompeia) あるいはアスタ・コロニア (Asta Colonia) であった。タナロ川 (ポー川支流) 沿いに発達した都市で、13世紀には自治都市として大いに栄えた。

 タナロ川流域の農業中心地で、アスティワインの産地としていまなお広く知られている*1
 アスティワインの産地は、世界遺産「ピエモンテのブドウ畑の景観:ランゲ=ロエーロとモンフェッラート」(2014年登録)の一部をなしている。


【画像】 マルティーニ アスティスプマンテ・ロゼ ワインセット(トーバッグ付き)

ノストラダムス関連

 『予言集』での登場箇所は以下の2回で、いずれもフェッラーラとセットになっている。
 少なくとも現代フランス語では Asti と綴るが、どちらの箇所でも Ast と綴られている。
 アナトール・ル・ペルチエは語尾音省略と見なしていた。
 あるいは当時の綴りの揺れなのかもしれないが、いずれにしても Ast がアスティを指していることには異論が見られない。

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最終更新:2015年01月04日 08:27

*1 以上は『コンサイス外国地名事典』第3版および『ブリタニカ国際大百科事典・小項目電子辞書版』による。