トゥスキア

 トゥスキア (Tuscia) は古代イタリアの地名である。
 エトルリアの異称(ローマ人たちによる呼び名)であり、現在のトスカーナ地方とおおむね重なる*1。トスカーナはトゥスキアが転訛したものである*2

登場箇所

 ノストラダムスはトゥスキアをフランス語化したチュシー (Tuscie) という語を使っている。『予言集』では以下の2篇に登場している。

 ノストラダムスがどういう基準でトスカーナとトゥスキアを使い分けていたのかはよく分からないが、上の2篇を見ての通り、初版収録分のみでしかトゥスキアを使っていない。


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最終更新:2015年06月03日 22:10

*1 「エトルリア」『ブリタニカ国際大百科事典・小項目電子辞書版』

*2 蟻川明男『新版 世界地名語源辞典』