laenees

  laenees百詩篇第4巻19番に一度だけ登場する語。ピエール・ブランダムールは、ラテン語 lenaeus から来た語と見なしていた。Lenaeus は酒神ディオニュソスの異称の一つレナイオス (Lenaios) のラテン語化で、研究社の『羅和辞典』には、同形の形容詞 lenaeus (レナエウスの)も載っている *1 。 
 ピーター・ラメジャラーが支持しており、half-crocked と英訳したリチャード・シーバースもおそらく同じ読みだろう。ブリューノ・プテ=ジラールは疑問符付きで支持している。

 以前にはいくつもの異なる読み方があった。
  • アナトール・ル・ペルチエは、ラテン語の laena からとし、「兵士たちの冬の外套」と理解していた *2エドガー・レオニもこれを踏襲していたが、彼の英訳 cloak, mantle は動詞として「覆い隠す」の意味もあり、彼は laenees をその受動態として理解していた。
  • エヴリット・ブライラーはオランダ周辺の羊毛工業と結びつけられる可能性を示していた。詳しく述べていなかったが、おそらく lainé とでも結び付けていたのだろう *3
  • マリニー・ローズはギリシア語 laina の借用として、防寒用の羊毛の外套と理解していた *4


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