エノー

 エノー (Hainaut) はベルギーの地方名で、現在は同名の州(エノー州)がある。一帯はかつてエノー伯爵領であり、その北半分が1830年に現在のエノー州になった。

 州都はモンスで、同市の石炭関連産業をはじめ、炭田と鉄鉱山を擁する重化学工業地帯となっている。
 また、モンスの先史時代の火打石採石場、トゥルネーのノートルダム大聖堂、サントル運河のリフト、グラン・オルニュなどの炭鉱遺跡(以上4件は全て世界遺産)といった先史時代から近現代に至る重要な文化財が残っており、文化的にも観光的にも特筆されるべき地域である*1

ノストラダムス関連

 ノストラダムス自身がエノーに赴いたことがあるかどうかは分からない。
 『予言集』では、詩百篇第2巻50番(未作成)第4巻19番の2箇所に登場している。いずれでもベルギーの地方名と都市名が並列的に挙げられている。



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最終更新:2015年06月28日 12:24

*1 以上、『コンサイス外国地名事典』第三版、『ブリタニカ国際大百科事典・小項目電子辞書版』などによる。