ヘント

 ヘント (Gent) はベルギーの東フランデレン州の州都。レイエ川とスヘルデ川の合流点に発達した商工業都市である。フランス読みではガン (Gand)、英語読みではゲント (Ghent)。

概要

 7世紀に創建された修道院に起源を持つ、ベルギーでは最も古い歴史を持つ古都の一つであり、中世には毛織物工業で大いに栄えた。フランドル伯領の首都だった時代もあったが、13世紀に自治都市となり、1584年まで続いた。その16世紀後半以降、衰退に向かったが、運河が開通した19世紀以降活気を取り戻し、ベルギーの商業や金融面でも中心的都市の一つとなっている。かつての繁栄を伝える中世から近世にかけての城や大聖堂などの歴史的建築物も多く残り、19世紀に創設された大学なども含め、文化・学術面でも重要な地位を占めている*1

ノストラダムス関連

 『予言集』では以下の詩篇に登場する。

 このほか、百詩篇第10巻52番で言及される「レイエ川とスヘルデ川の合流点」も、ほぼヘントに言及したものだろう。



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最終更新:2015年06月28日 12:28

*1 以上、『ブリタニカ国際大百科事典・小項目電子辞書版』、『コンサイス外国地名事典』第3版などによる。