ヒエラルキア

　ヒエラルキア （Hierarchia） はラテン語の単語。英語式にはハイアラーキ （hierarchy）、フランス語式にはイエラルシー （Hiérarchie）、ドイツ語ではヒエラルヒー （Hierarchie）で、日本語では慣例的にヒエラルキーとも呼ばれる。

　現在では「階級制」「階層制」などを示す一般的な名詞であり、社会科学においてピラミッド型の権力構造を指す時には「階統制」と訳される(*1)。

　しかし、ラテン語の本来の意味は「神聖なものの統治」を意味し、5世紀頃の著作と見なされるディオニュシオス偽書における「天上の位階」「地上の位階」についての使用例が初期のものとして挙げられるという。ローマ・カトリック教会においては、叙階や統治権の位階を指す用語として使われる(*2)。

登場箇所

　ノストラダムス『予言集』では以下の登場例がある。
hierarchie

• 百詩篇第2巻69番（未作成）
• 百詩篇第4巻50番
• 百詩篇第6巻25番
• 百詩篇第6巻57番（未作成）
• 百詩篇第8巻53番（未作成）
• 予兆詩第28番（旧25番）

hierarchique

• 予兆詩第51番（旧47番）

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*1 「階統制」『ブリタニカ国際大百科辞典・小項目電子辞書版』

*2 「ヒエラルキア」『ブリタニカ国際大百科辞典・小項目電子辞書版』