- アナトール・ル・ペルチエはスペイン語 caida からとして「侮辱、襲撃」(insult) と読んだ。エドガー・レオニはプロヴァンス語の cailhan からとして、やはり同じように読んだ。
- ピエール・ブランダムールはプロヴァンス語と見なし、LTDFに登場する calhau などと同一視して、小石 (caillou) と理解した。マリニー・ローズも同じ読みで、ローズの場合は地名に転用された例も多いことを指摘した。地名への転用はブランダムールも指摘していたが、この場合は不定冠詞がついていることから、固有名詞とする見方を疑問視していた。
- ロジェ・プレヴォはオック語で cailhau とは、「色を変える者、上着を変える者」という意味だと述べた。ピーター・ラメジャラーやリチャード・シーバースの英訳では apostate (背教者、変節漢)とされていた(ただしラメジャラーは後に放棄)。
- ラメジャラーは2003年の時点ではプレヴォの「変節漢」を支持していたが、2010年には固有名詞(詳述されていないが、おそらくボルドーのカイヨー門)とする読みを採った。ただし、ブランダムールが述べていた不定冠詞との整合性は説明されていない。
最終更新:2015年08月28日 22:38