カオール

 カオール(Cahors)はフランス、ロット県の県庁所在地。ロット川の蛇行部に発達した都市で、古称はカドゥルクム(Cadurcum)。13世紀以降、商業と金融で大きく繁栄し、国際的にもその名を知られた。

 14世紀の石橋であるヴァラントレ橋、アキテーヌ地方最古のドーム式教会とされるサン=テチエンヌ大聖堂などの文化財が残る。19世紀には著名な政治家レオン・ガンベッタを輩出した*1

ノストラダムス関連

 1590年に1590年カオール版の『予言集』が刊行されている。出版史に造詣の深い宮下志朗(未作成)はこれについて、「出版後進都市カオールでノストラダムスが印刷されたことは、フランス南部におけるブームを象徴するのか」*2とコメントした。



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最終更新:2015年08月28日 22:45

*1 以上は『コンサイス外国地名事典』第3版、『ミシュラン・グリーンガイド フランス』による。

*2 『ノストラダムスとルネサンス』岩波書店、p.129