シュパイアー(Speyer)はドイツ、ラインラント=プファルツ州の都市である。フランス語ではスピール(Spire)。
概要
古称はノウィオマグス(Noviomagus)。ライン川上流左岸に発達した都市で、紀元前70年頃には一帯の主都として機能していた。11世紀にはドイツ・ロマネスク建築の精華といえるシュパイアー大聖堂が建てられ、現在ではユネスコの世界遺産リストに登録されている。
中世に商都として繁栄したシュパイアーは、16世紀には神聖ローマ帝国の最高裁判所が置かれ、数次に渡って国会(シュパイアー国会)も開催された。特に1526年の国会は、カール5世がフランス、教皇庁に対抗するためにルター派への融和政策を打ち出したことで知られ、1529年の国会はそれを撤回してルター派諸侯が抵抗(プロテスト)したことで知られる。後者がプロテスタントの語源となった。
ノストラダムス関連
ノストラダムス『予言集』にはシュパイアーのドイツ語名 Speyer もフランス語名 Spire も登場しない。ただし、
詩百篇第6巻12番に登場する Aspire が Spire の語頭音添加ではないかと、複数の実証主義的研究者からも言われている。
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最終更新:2015年09月14日 02:45