ミュシア

  ミュシア (Mysia)は小アジア北西部の古い地名で、アイオリス、トロイ、ペルガモンなどの各地方を含む。マルマラ海とエーゲ海に面し、紀元前12世紀には移住してきたミュソス人(Mysoi)たちが居を定めた。ホメロスの作品にもその名が登場する、トロイ戦争の古戦場とされる土地である。ペルガモン王国などが成立したが、紀元前2世紀にローマのアシア属州に編入された。

 『新約聖書』では、パウロの第2回伝道旅行の際にトロアスに赴く際に通過した土地として『使徒言行録』(使徒行伝)16章7・8節で言及がある(ただし、古来の地方名であるミュシアの境界は曖昧で、トロアスをミュシアに含むことがある)。トロアスは、パウロがマケドニアへの(つまりはヨーロッパへの)伝道を決意した土地である。また、『ヨハネの黙示録』で挙げられた7つの教会の一つであるペルガモンなどは、このミュシア地方に含まれる *1 。日本語訳聖書では、岩波委員会訳や田川建三訳のように「ミュシア」と表記しているものもあるが、新共同訳・フランシスコ会訳では「 ミシア 」、口語訳・新改訳・塚本虎二訳では「 ムシヤ 」と表記されている。


【画像】塚本虎二訳 『新約聖書 使徒のはたらき』

ノストラダムス関連

 ノストラダムスの『予言集』での登場箇所は百詩篇第3巻60番のみで、リュキアパンピュリアとひとまとめになっている。


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