ウェールズ

 ウェールズ(Wales)は英国、グレートブリテン島南西部の地方名。
 13世紀後半にイングランドに征服され、1536年の統合法によって完全にイングランドに編入された。産業革命以降は炭田地帯として鉱工業が発達し、英国の重工業を支えた。
 今なお、ケルト系のウェールズ語をはじめ、ウェールズ文化を保っている人々がいる*1。フランス語ではガル(Galles)という。


【画像】『旅名人ブックス ウェールズ』第3版

ノストラダムス関連

 ノストラダムスが『予言集』を書いた時点で、ウェールズはイングランドの一部だった。
 『予言集』にはイングランド、スコットランドはしばしば登場するが、ウェールズへの直接的言及があるかどうかの判断は難しい。
 というのは、ウェールズはフランス語ではガル(Galles)といい、16世紀当時だと(正書法が定まっておらず、綴りに揺れが多かったため) ゴール(ガリア、Gaule) との区別が付けづらいからである。

 とりあえず、詩百篇第3巻53番に登場する Gale という中途半端な単語は、(ガリアと解されることも多いものの)ピエール・ブランダムール高田勇伊藤進リチャード・シーバースの読みでは、ウェールズと理解されている。


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最終更新:2015年12月23日 02:24

*1 以上は『ブリタニカ国際大百科事典・小項目電子辞書版』、『コンサイス外国地名事典』第3版による。