ガスコーニュ(Gascogne)はフランスの南西部の地方名。かつての州の名前でもあった。ガロンヌ地方とピレネー地方に挟まれ、現在の県名で言えばジェール県(県都
オーシュ(未作成))、ランド県(県都モン・ド・マルサン)、オート・ピレネー県(県都タルブ)およびアリエージュ、オート・ガロンヌ、ロト・エ・ガロンヌ、タルン・エ・ガロンヌ各県の一部を含む(文献によってはガロンヌ県、ピレネー・ザトランティック県の一部を含めるものもある)。
ビスケー湾は別名ガスコーニュ湾とも言う。
歴史
古代ローマ時代にはバスク人の祖先に当たるバスコン人(Vascons)が流入し、バスコニアと呼ばれた。これが転訛したのがガスコーニュの語源である。602年成立のガスコーニュ公国は1036年にアキテーヌ公領に併合され、途中
イングランド領時代を経て、百年戦争後にフランス領として確定した。17世紀成立のギュイエンヌ・エ・ガスコーニュ州はフランス革命以前には最大規模の国王直轄地を誇った。
現在は農牧畜業などの盛んな地方である。天然ガスなどの資源採掘や工業化、農業の近代化なども目覚しい地域とされる。
ノストラダムス関連
ノストラダムス自身、若いときに周辺を旅したことはあったろうと考えられる。
『予言集』では以下の詩篇で言及例がある。
このほか、オーシュ、ミランド、コンドンなどのガスコーニュの都市が個別に言及されている。
最終更新:2016年04月15日 23:09