アジャン(Agen)はフランス南西部、ロト・エ・ガロンヌ県の県庁所在地。
歴史
ガロンヌ川右岸に発達した交通の要衝で、古代ローマ時代にはアギンヌム(Aginnum)と呼ばれた。中世の大聖堂などが残る。
近隣で収穫されたセイヨウスモモ(プラム、プルーン)を加工したアジャンの干しプルーン(プリュノー・ダジャン pruneau d'Agen) はかつて船乗りたちの壊血病予防に重宝した。
いまなお農産物の一大集散地として機能している。
【画像】丸成商事 南仏アジャンプルーン
ノストラダムス関連
ノストラダムスは医学ないし薬学の実践のためにフランス南西部を回る中で、アジャン周辺にもいた。そのことは『
化粧品とジャム論』でノストラダムス自身が述懐している。
1530年前後にアジャンのユリウス・カエサル・スカリゲル(ジュール・セザール・スカリジェール)と親交を深めた時期もあったらしい。
ただ、その具体的な時期は、ノストラダムスの博士課程在学期間との関連もあり、はっきりしていない。少なくとも
アンリエット・ダンコスとの結婚契約書の存在によって、1531年ないし1532年にアジャンにいたことは確かであろうと考えられる。
登場箇所
『予言集』では以下の詩篇に登場する。
地図
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最終更新:2016年04月15日 23:10