マギ

  マギ (Magi) は古代ペルシアにおける祭司階級。もともとはメディア王国に起源があり、アケメネス朝ペルシア、ササン朝ペルシアにおいても宗教儀式を司った。起源当初からかは不明であるものの、ある時期以降はゾロアスター教の祭司を指す語ともなったが、同時に魔術師を指す語としても使われた(前者をペルシアのマギ、後者をバビロンのマギと呼んで区別したという) *1 。現代フランス語ではマギのことは mage 、魔術師のことは magicien と呼んで区別する。
 マギはラテン語で、単数形は マグス 。語源は古代イラン語の マグ (magu)で *2 、ギリシア語では マゴイ (Magoi, 単数形 マゴス Magos)という。Bantam の羅英辞典では、magus の語義として magician と learned man (among the Persians) という2通りが掲載されている。

 マギは新約聖書では『マタイによる福音書』にも登場する。
  • イエスがヘロデ王の代に、ユダヤのベツレヘムでお生れになったとき、見よ、東からきた博士たちがエルサレムに着いて言った(第2章1節、口語訳)

 いわゆる「東方の三博士」である。新共同訳では「占星術の学者たち」と訳しているが、田川建三は占星術のみに特化していたわけではないとして単に「博士」としている *3 (上記の口語訳も含め、フランシスコ会訳ほか、新共同訳以前にはむしろ「博士」と訳す方が一般的であった)。原語に3人とあるわけではないが、贈り物が3種類であったことから、一般に3人と解釈される *4

 なお、短編小説の名手O・ヘンリの傑作 『賢者の贈りもの』 も原題は The Gift of the Magi である。この作品の終わり近くでは、主人公のデラとジムの贈り物が、東方の三博士(三賢者)の贈り物と対比されるくだりがある。


【画像】 『賢者の贈りもの: O・ヘンリー傑作選I』 (新潮文庫)

ノストラダムス関連

 百詩篇第10巻21番で1度だけ登場する。


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