Boni. は
詩百篇第8巻52番の途切れた4行目に登場する何らかの固有名詞(おそらく地名)と思われる語。
ポワン(ピリオド)の存在は略しているためなのか、文末としての句読点なのか、はっきりしない。
しかし、この異文の正統性は疑わしい。
また、文脈との整合性から、以下のような可能性も指摘されている。
- エドガー・レオニは、ポワチエの少し南にあるボンヌ=ヴォー修道院(Bonnes-Vaux)の方が適切としていた。
- ジャン=ポール・クレベールはボニファシオ(Bonifacio, コルシカ島の町)やボニウを挙げつつも、文脈からボニ=シュル=ロワール(Bonny-sur-Loire)を推している。マリニー=ローズもボニ=シュル=ロワールを支持している。特に注記はしていないが、現代フランス語訳、英訳の双方で Bonny としているピーター・ラメジャラーも同じ見解なのかもしれない。リチャード・シーバースもロワール川沿いとしてBonnyと英訳しているので、ボニ=シュル=ロワールの立場だろう。
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最終更新:2020年06月09日 00:25