ピエール・リゴー

  ピエール・リゴー (Pierre Rigaud, 1631年没)は、リヨンの印刷・出版業者。ブノワ・リゴーの長男であり、一時期「ブノワ・リゴーの後継者たち」という名義を他の兄弟たちとともに用いていた時期がある。

 現在確認されている範囲では、ピエール・リゴー名義の最古の刊行物は1594年のものである。これは、クロード・ミシェル(Claude Michel)という人物との共同出版であった *1 。この後、彼の名義の出版物は1601年まで見られない *2 。ただし、1597年から1601年には「ブノワ・リゴーの後継者たち」名義で出版事業に関わっていた。

ノストラダムス関連

 17世紀初頭にノストラダムスの『予言集』を3種類出版した。これらは、タイトルページの前置詞の違い(PAR, Par, Chez)で区別されている。これらの版は、17世紀初頭の版であることがほぼ疑いないジャン・ポワイエの版と非常に似通った特色を持っていることもあり *3 、年代鑑定にはそれほど大きな誤差は見られない。

 他方で、1650年頃に出版されたらしいピエール・リゴー版の『予言集』もある。これはピエールの活動時期と一致しないため偽版の可能性を疑う者もいるが *4 、むしろ甥のピエール・リゴー2世(未作成)が出版した可能性もあるだろう。その場合、少なくとも出版した側に悪意はないので偽版と呼ぶのは適切でない。
 なお、扉に1566年と記載されたピエール・リゴー版もあるが、そちらは間違いなく偽版である。作成したのはおそらくジョゼフ=シャルル・シャスタニエで、1716年ころのことと考えられる *5

 ピエール・リゴーは、ジャン=エメ・ド・シャヴィニーの『七星集』の出版も手がけた。


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