ヘカトンベ

 ヘカトンベ(Hecatombe)は、古代ギリシャの儀式で捧げられた雄牛100頭の生贄、あるいはその儀式を指した言葉である。

 これを行った月のことをヘカトンバイオン(Hecatombaion)と言った。
 現在のグレゴリオ暦でいえば、7月中から8月中の1か月間に当たる。なお、古代ギリシャのヘカトンバイオン月は1年の最初の月に当たっていた。

 ここから転じて現代英語 hecatomb(ヘカトウム [hékətòʊm]ないしヘカトゥーム [hékətùːm]*1)、現代フランス語 hécatombe(エカトンブ [ekatɔ̃b]*2ないしエカトーンブ [ekatɔ̃ːb]*3は、単なる「大虐殺」や「大殺戮」の意味で用いられることがある。

登場箇所



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用語
最終更新:2009年09月20日 11:51

*1 発音記号はいずれも『ジーニアス英和大辞典』

*2 『ロワイヤル仏和中辞典』第2版

*3 『ロベール仏和大辞典』