TAG

 TAG詩百篇第8巻61番に登場する語。

 おそらく Tage(テージョ川)の変形、誤記、語尾音消失などであろう。これはピエール・ブランダムールマリニー・ローズの読み方に従ったものである*1

 チャールズ・ウォード以来、ギリシャ語 tagma(軍団)と理解する説もある。
 ただ、それを唱えたウォード、追従したエドガー・レオニも、Tage と読む可能性があることは認めていた*2

 アナトール・ル・ペルチエは、ラテン語のtago の派生語と捉え、「触れること」と理解していた*3
 ただし、この読み方はウォードやローズから否定的なコメントが寄せられている。

 ヘンリー・C・ロバーツはドイツ語の tag(日、昼間)と理解したが、唐突にドイツ語読みする必然性が感じられない。

登場箇所


 なお、頭文字だけ大文字の Tag(Tag.) は第2巻60番第3巻12番(未作成)にも登場している。
 それらの場合、川の名前が列挙される中で登場しているため、テージョ川の意味で使われていることはほぼ疑いない。


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用語
最終更新:2009年09月20日 14:34

*1 Brind’Amour [1993], Rose [2002c]

*2 Leoni [1982], Ward [1891] pp.292-293

*3 Le Pelletier [1867b]