予兆詩第8番

予兆詩第8番(旧9番) 1555年7月について

原文

Huit, quinze & cinq, quelle desloyauté
Viendra permettre l'explorateur malin! 1
Feu du ciel, foudre, pœur, frayeur papauté 2 .
L'Occident 3 tremble, trop serre vin Salin.

異文

(1) malin! : maling : 1555Br
(2) papauté : Papauté 1594JF
(3) L'Occident : L'occident 1555Br

英訳版原文

Eyght. xv. and fyue vvhat desloyaltie
Shall come to permitte the vvicked spie,
Fyre from heuen, the thunderbolt, feare to the pore
The VVest trembled, to much pressed vvine Salin.

(注記)この原文は英訳版『1562年向けの占筮』における英訳である。非正規版での訳ということもあり訳の信頼性は疑問だが、同時代に出された資料的価値を考慮し、掲載しておく。

日本語訳

八日、十五日と五日に、何という不誠実な者が
奸悪な偵察者を許しにやってくるだろうか!
空の火、雷、恐怖、畏怖、教皇の地位。
西方は震え、サランのブドウ酒を大いに締め付ける。

訳について

 1行目の数字は文脈から日付と推測したが、確証があるわけではない。ジャン=エメ・ド・シャヴィニーは、ギーズ公暗殺に差し向けられた者の人数と理解している。ただし、1行目の「不誠実な者」も2行目の「偵察者」も、ともに単数の扱いである。
 4行目は Salin をとりあえず地名で理解した。serre にもいくつもの意味がある(閉ざす、締め付ける等)ので特定は難しい。

信奉者側の見解

 シャヴィニーは1588年のギーズ公暗殺に関する予言と解釈している *1

同時代的な視点

 実証的な論者のコメントはなく、何を想定したものかよく分からない。


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