クラポンヌ運河

 クラポンヌ運河(Le canal de Craponne)は、16世紀の技師アダン・ド・クラポンヌによって建設された灌漑用水路。クロー平野を肥沃にする上で大きく貢献した。現在のクロー平野には複数の運河が流れるが、その中では最古に属する。1554年に着工し、1581年に完成した。

概要

 デュランス川(未作成)(カドネに近い場所)から水が引かれ、東から西に流れる。ラマノンを過ぎた辺りで西へ流れ続けるものと南へ流れるものに分岐する。後者は小さな川に合流した上でベール湖に流れ込む。前者はクロー平野を肥沃にする上で大きく貢献するものであり、アルル付近でローヌ川に合流する(途中イストル近くで分流しベール湖に流れ込むものもあり、また、ほかにも細かな支流はいくつかある)。

 本流とみなされるローヌ川へ流れ込むルートの長さは約90kmである。総流量は毎秒24立方メートルだが、うち14立方メートルは灌漑に費やされるため、実際にローヌ川やベール湖に流れ込むのは残りの部分のみである*1

ノストラダムス関連

この運河の建設に当たり、ノストラダムスも出資した。


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最終更新:2009年09月21日 11:26

*1 以上は主に19世紀ラルースに依拠している