アドリエート・ド・ルーベジャック(Adriète de Loubéjac)あるいは
アドリエット・ド・ルーブジャック(Adriette de Loubejac)は、一部の信奉者たちによって
ノストラダムスの最初の妻と仮定された架空の女性。
現在では、結婚契約書の発見によって、ノストラダムスの最初の妻は
アンリエット・ダンコスであったことが有力視されている。
ただし、英語圏ではこれ以降に出された文献で踏襲されたわけではなく、
エドガー・レオニの著書(1961年)でも、この誤りへの指摘がすでに見られる。信奉者の中でも、
ジェイムズ・レイヴァーのように、アドリエート・ド・ルーベジャックをきちんとスカリジェの妻の名としているものもあった。
これに対し、かつての日本では、「アドリエット・ド・ルーブジャック」あるいは「アドリエット」がノストラダムスの正しい妻の名であるかのように記述される例が少なくなかった。こうした言及のなかで最も早いものは
黒沼健『謎と怪奇物語』(1957年)である。
その背景として、黒沼がフォアマンの記述をそのまま受け入れてしまった可能性が指摘されている。
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最終更新:2009年09月21日 12:29