予兆詩第12番

予兆詩第12番(旧13番) 1555年11月について

原文

Le grand1 du ciel2 soubs la cape3 donra
Secours Adrie, à la porte fait offre.
Se sauvera des dangers qui pourra.
La nuit le grand4 blessé poursuit le coffre5.

異文

(1) Le grand : Le Grand 1594JF 1649Xa
(2) Ciel : 1649Ca 1650Le 1668
(3) soubs la cape conj.(BC) : soubz la cappe 1555Br, la Cape 1668P, soubs la Cape T.A.Eds.
(4) le grand 1555Br : Grand T.A.Eds.
(5) poursuit le coffre : poursuit 1668P

日本語訳

天の大いなる者が外套の下で与えるだろう、
門に提示されたアドリアの救援を。
彼は起こりうる危険から身を守るだろう。
夜、傷ついた大物が箱を追いかける。

信奉者側の見解

ジャン=エメ・ド・シャヴィニーは、前半二行を「天の大いなる者が外套の下で与えるだろう、/救援を。アドリアは門で提示する」と区切り、1556年にアンリ2世がローマ教皇を支援するために軍を差し向けたものの、ヴェネツィア(「アドリア」)からは増援を拒否されたことの解釈だとした。4行目のみは回顧的な予言として、1545年にアンギヤンの領主(フランソワ・ド・ブルボン)が事故死したことと関連付けている*1


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予兆詩
最終更新:2009年09月21日 11:43

*1 Chavigny [1594] p.48