予兆詩第13番

予兆詩第13番(旧14番) 1555年12月について

原文

La porte exclame trop frauduleuse & feinte,
La gueule ouverte, condition de paix.
Rhosne 1 au cristal, eau, neige, glace teinte.
La mort, mort, vent par pluye casse 2 faix.

異文

(1) Rhosne : Rone 1555Br, Rosne 1605 1649Xa
(2) casse 1555Br : cassé T.A.Eds.

日本語訳

卑劣な虚偽の門は大いに叫ぶ。
開かれた口、平和の条件。
結晶化したローヌ川、水、雪、染まった氷。
死、また死、風は雨によって重荷を壊すだろう。

信奉者側の見解

 ジャン=エメ・ド・シャヴィニーは、「門」を「ローマ教皇の宮廷」と解釈し、1556年11月にローマ教皇パウルス4世がアルバ公らに攻囲され、アンリ2世に救助を求めた(「大いに叫ぶ」)ことの予言とした。ローマ教皇が「卑劣」「虚偽」と形容されているのは、それに先立ってパウルスがアンリ2世との約束を違えたことがあったことを指すのだという。そして「平和の条件」とは1年後に教皇とスペインに和平が成立した事を指すとし、当時実際にローヌ川が凍りついたことが3行目に示されているという *1

同時代的な視点

 ローヌ川はスイスからフランス南部に流れている大河であり、凍りつくとしても部分的なものだろう。当時は小氷期に当たっていたので、こういう厳冬の見通しが予言に織り込まれていても特におかしな話ではない。

 それに対し、前半2行は曖昧すぎて何を想定したものかよく分からない。


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