百詩篇第4巻


 ミシェル・ノストラダムス師の予言集詩百篇第4巻百詩篇第4巻 )は、100篇の四行詩で構成されている。補遺篇などは存在しない。53番までは予言集初版に収録されていた。54番から100番までは、現在確認できる範囲内では、1557年版予言集で初めて追加された。

全訳

 詩番号にリンクが貼ってあるものは、別ページに解説を用意してある。各詩解説ページの原文の底本には、53番までは初版 (1555V) を、54番以降は1557年9月6日版 (1557U) をそれぞれ使用した。
 訳文はいずれも不断の見直しを必要とする仮訳だが、とりわけ解説を作成していない詩については、今後の詳細な分析の中で、主として採用する訳文が大きく変更される可能性があることを、あらかじめご承知おきいただきたい。

1
流れ出ていない血の残りであるところの
ヴェネツィアは、助けが与えられることを求める。
あまりにも長いあいだ待たされた後で、
都市は最初に鳴らされた角笛で引き渡される。

2
死によってフランスは航海を計画するだろう。
艦隊は海を行き、(人々は)ピレネー山脈を行進する。
スペインは混乱する。軍隊の連中は行進する。
最も高貴な婦人の何人かがフランスに連れ去られる。

3
アラスとブールジュとブロドの大歩兵部隊、
さらにはより大勢のガスコーニュ人たちが、徒歩で戦う。
ローヌ川流域の人々はスペイン人たちの血を流させるだろう、
サグントが座する丘陵の近くで。

4
力なき君主は怒らされ、嘆かされ、喧嘩する、
雄鶏とリビア人たちとによる誘拐と掠奪のせいで。
地べたには貴人、海には無数の帆。
信頼できるイタリアはケルト人たちを駆逐するだろう。

5
十字架は完全なるみことばのもとで平和に。
スペインとガリアはひとつにまとまるだろう。
大災厄は近く、戦いは極めて過酷に。
動揺しないほどに豪胆な者などいないだろう。

6
新たな服装の発見が行われた後に、
悪意と陰謀と策謀が。
その証拠を示す第一の者が死ぬだろう。
ヴェネツィアの色(に)、謀略。

7
偉大だが嫌悪される君主の最も年下の息子は、
二十歳で癩病の大きな染みができるだろう。
悲嘆でその母親はかなり塞ぎこみ、やつれ、死ぬだろう。
そして彼は臆病な指導者の墓がある場所で死ぬだろう。

8
大都市は突然の急襲で
夜に驚かされ、歩哨が中断される。
聖クインティヌス(の日)、(祝日の)前夜、宵課(の頃に)、
歩哨たちは惨殺され、門扉は破られる。

9
陣営の指導者は群集の真ん中で、
股に一矢を受けて負傷するだろう。
涙と悲嘆にくれるジュネーヴが、
ローザンヌとスイス諸邦に裏切られるであろう時に。

10
偽って告発をする若き君主が
軍隊を混乱と諍いの状態にするだろう。
指導者は支えのせいで打ち傷を負うだろう。
王杖は落ち着く。そして瘰癧を治す。

11
大いなる袖無し外套の統治権を持つであろう者が、
何らかの罪を犯すように誘導されるだろう。
十二人の赤い者たちが敷布を汚すことになるだろう。
殺人の下で殺人が行われることになるだろう。

12
最大級の敗走をさせられる陣営が
より遠くへと追撃されることはほとんどないだろう。
軍隊は再編され、レギオンは元通りになる。
そして完全にガリアの外へと追放されるだろう。

13
より大きな損失の報せがもたらされる。
報告書が作成され、軍隊は驚愕するだろう。
部隊は(彼に)反して蜂起することでまとまる。
二重の軍隊は貴人を見捨てるだろう。

14
第一位の人物の突然の死が
王国を変え、別の者を(王位に)置くだろう。
遅かれ早かれ、あまりにも高く低い年齢で来るので、
海でも陸でも彼は恐れられるにちがいないだろう。

15
飢餓を到来させると思うであろう場所、
そこから飽満が来るだろう。
海の目は犬のような貪欲さで、
何でもかんでも油や小麦と交換するだろう。

16
自由市が自由に奉じ、
打ち倒された人々や夢見る人々の避難所となる。
王は変わり、彼らには強く出なくなり、
百人が千人以上になるだろう。

17
ボーヌ、ニュイ、シャロン、ディジョンで(道を)変え、
公爵はバロワ地方を罰することを望む。
川沿いを行軍し、阿比 〔あび〕 の嘴に魚の
尾を見るだろう。門は閉ざされるだろう。

18
天空の事柄に関して最も学識ある人々の何人かが、
無知な君主たちによって排斥されるだろう。
勅令で罰せられ、罪人として追放され、
発見されたその場所で殺される。

19
ルーアンの前でインスブレス人たちによって攻囲が行われ、
海と陸とで通り道が封鎖される。
エノーフランドルヘントリエージュの人々は
レナエウスの贈り物によって 〔=酔っ払いのごとくに〕 岸辺を荒らすだろう。

20
その場所は長らく平和と豊穣とを宿すであろう。
その無人の王国全土で白百合の花が。
水路と陸路とでそこに死体が運び込まれるだろう、
そこで埋葬される幸運に浴することを虚しく願いつつ。

21
変化はかなり困難だろう。
(だが)都市も州も変化で得をするだろう。
高貴で慎重な心が据えられ、無能は駆逐される。
海と陸とで民衆はその地位を変えるだろう。

22
追放されるであろう大軍隊は、
すぐさま国王に必要なものとなるだろう。
ずっと前から交わされていた約束は裏切られるだろう。
哀れにも狼狽し、自分が丸裸であることに気付くだろう。

23
海の艦隊の一軍団を、
カルキスとマグネシアは硫黄と松脂で燃やすだろう。
安全が保障されていた場所の長い静穏。
その人々をポール・スランとエルクルは火で焼き尽くすだろう。

24
聖なる土地の下から聞こえる、魂のかすかな声
― 神の炎が輝くのを見るための人間の炎 ― が。
(それは)独身者たちに自らの血で大地を染めさせるだろう。
そして聖なる神殿を不浄なもので壊させるだろう。

25
限りなく昇華した可視の物体は、
それらの理由によって曇らせることになるだろう、
額、感覚、頭、不可視の部分を含む肉体を。
神聖な祈りを減らしつつ。

26
ミツバチの大群が湧き起こるが、
どこから来たのかは分からないだろう。
夜の待ち伏せ、葡萄棚の下に見張り。
都市は裸でない饒舌な五人に裏切られるだろう。

27
サロン、モゾル、タラスコン、セクストゥスの迫持、
今なおピラミッドが建っている場所に、
彼らはデンマークの王子を引き渡しに来るだろう。
その釈放はアルテミスの神殿にて辱められる。

28
ウェヌスが太陽によって覆われるであろう時、
光輝の下に隠された形態があるだろう。
メルクリウスは火でそれらをさらけ出し、
戦闘の騒音によって矢面に立たされるだろう。

29
太陽は水星に隠され蝕となり、
第二天としか思われないだろう。
ヘルメスウォルカヌスの食い物にされると、
太陽は純粋に輝く金色に見えるだろう。

30
十一回をこえて(人々は)望まないだろう、月と太陽が
両方とも増大し、その価値が下落するのを。
非常に(価値が)低くなるので、人々は黄金をほとんど縫えないだろう
飢餓とペストの後に、秘密が暴かれる。

31
真夜中に月は高い山の上、
新しい賢者は唯一の脳でそれを見た。
その弟子たちによって不死の状態たることを叱咤される。
双眼は南に。両手は胸に、体は火へ。

32
しかるべき場所と時分に肉は魚に場を譲るだろう。
共有の掟が逆さまに作られるだろう。
老人は強く保つであろうが、その場から除外されるだろう。
「パンタ・コイナ・フィロン」はひどく遠ざけられる。

33
ユピテルはルナよりもウェヌスと結びつけられて、
白く満ちた姿で現われる。
ウェヌスネプトゥヌスの白さの下に隠されて、
マルスが重くした枝で打ち据えられるだろう。

34
異国の土地の貴人が捕虜になり連行され、
黄金の鎖につながれて王者シランに献上される。
その貴人はアウソニアミラノの戦いを落とすだろう。
そしてその全軍が火と鉄器とに送られる。

35
火が消える。乙女たちは裏切るだろう、
新しい一味の最大部分の者たちを。
槍の穂に雷。独身者たちは王を守るだろう。
エトルリアとコルシカ、夜に喉へ刃が。

36
ガリアでは新しい競技が再興される、
インスブリアとカンパーニアに勝利した後で。
ヘスペリアの山々にて、貴人たちは繋がれ縛られる。
ロマーニャとスペインは恐怖で震えるだろう。

37
ガリア人は隘路を通って山々を通過することになるだろう。
インスブリアの大きな場所を占領するだろう。
その最奥部に彼の軍隊を入らせるだろう。
ジェノヴァとモナコは真紅の艦隊を押しのけるだろう。

38
公爵が王と王妃を支配するであろう時、
ビュザンティオンの指導者はサモトラケ島で囚われる。
襲撃の前に一方が他方を食うだろう。
鉄の無骨漢が血の跡を辿るだろう。

39
ロードスの人々は救いを求めるだろう、
(島が)その後継者たちの怠慢で放棄されて。
アラブの帝国はその歩みを緩めるだろう。
ヘスペリア諸邦により大義が再興される。

40
攻囲された者たちの閉門された砦は
火薬によって深淵のどん底に突き落とされる。
裏切り者たちは完全に生きたまま鋸引きされるだろう。
香部屋係たちにかくも哀れな分断が訪れたことはかつてなかった。

41
人質として囚われた女人が、
夜に衛兵たちを騙しに来るだろう。
その言葉に騙された陣営の指揮官は、
佳人に屈し、見るも哀れになるだろう。

42
ジュネーヴとラングルは、シャルトルドールの人々によって、
そしてグルノーブルによって、モンテリマールで囚われる。
セーセルとローザンヌは詭計によって、
六十マルクの黄金で彼らを裏切るであろう。

43
空で武器の打ち合う音が聞かれるだろう。
その同じ年、神の敵たちは
聖なる教義と不正にも対決することを望むだろう。
雷と戦争とで立派な信者たちが殺されるだろう。

44
マンドロデーズミヨーカオールリモージュカストル
有力者たち(にとっては)、悪い一週間。
夜の入り口、ボルドーの小石、
ペリゴールで警鐘が鳴る時に。

45
紛争により、王が王国を放棄するだろう。
最も偉大な指導者は欲される時にいないだろう。
死者たち、打ち倒された者たち、それを免れる者はほとんどいないだろう。
皆殺しにされるが、一人はその証人となるだろう。

46
卓越者による事柄はよく守られる。
トゥールよ、汝に迫る破滅に気をつけよ!
ロンドンとナントは禁じるだろう、ランスを経由し
霧雨の時に、より遠くへと行かないようにと!

47
残忍な黒い者が試すだろう、
その血塗られた手を火、鉄、引き絞られた弓によって。
すると民衆は一人残らず縮み上がるだろう、
最も偉大な人々が首や足を吊るされているのを見て。

48
肥沃に広がるアウソニアの平原が、
アブとあまりにも数多くのイナゴを生み出すだろう。
太陽の光は翳るようになるだろう。
すべてを齧る。それらからは大規模なペストが生まれるだろう。

49
民衆の前で血が流されるだろう、
高き天から隔たらなくなるであろう人物の。
しかし、長いあいだ理解されないだろう。
一人だけの精神がそれを証言することになろう。

50
天秤宮は目にするだろう、ヘスペリア諸邦が統治し、
天と地の君主国を保つのを。
誰もアジアの軍隊が滅ぶのを目にしないだろう、
七人が順番通りにヒエラルキアを保つまでは。

51
公爵はその敵を追撃することを望み、
歩兵団を妨げつつ、中に入るだろう。
徒歩で急ぐ者たちに余りにも近づくので、
ガンジュの近くで戦いが惹き起こされる。

52
都市は攻囲され、男も女も壁に。
敵は外にいて、指導者は降伏の準備をする。
風が騎兵たちに向かって強く吹き、
石灰、塵、灰によって追い払われるだろう。

53
逃亡した者たちと追放された者たちが呼び戻される。
貴人である父と息子は高い丘の防備を固める。
残酷な父とその配下の者たちは窒息させられる。
より悪しき息子は井戸に沈められる。

54
ガリアの王にはかつてなかった名前により、
非常に恐ろしい未曾有の雷霆が。
イタリア、スペイン、イングランド人たちを震撼させつつも、
異国の女性たちには大いに丁重に。

55
カラスが煉瓦で組み上げられた塔の上にて、
七時間にわたって鳴き続けているときに、
死が予兆され、彫像は血塗られる。
暴君は殺され、神々へと人々は祈る。

56
激昂した言語の勝利の後に、
魂は落ち着き、休もうという気になる。
血まみれの勝者は紛争に際して演説をする、
舌と肉と骨を焼くために。

57
大王に支えられた無知なる嫉妬が、
著作を禁止する意図を持ち続けるだろう。
その妻は他者によって誘惑された妻でない女、
二の二倍以上も、騒ぎも叫びもなしに。

58
灼熱の太陽が喉に貼り付く。
エトルリアの地に人間の血を撒き散らす。
指導者は息子を水桶に沈めようと連れてくる。
囚われの婦人はトルコの地に導かれる。

59
灼熱で攻囲された二者は
丸二杯分の(水がない)ために渇いて果てる。
砦は壊され、老いた夢想家は
ジュネーヴの人々にニラの道筋を示すだろう。

60
七人の子供たちは人質のままにされる。
第三の者が彼の子供を殺しに来るだろう。
その息子によって二人が剣で刺し貫かれるであろう。
そのとき、ジェノヴァとフィレンツェを掻き乱しに来るだろう。

61
老人が虚仮にされ、自分の居場所を奪われる、
彼を欺くであろう異邦人によって。
彼の息子の両手は彼の面前で食われる。
シャルトルにて、兄(弟)はオルレアンとルーアンを裏切るだろう。

62
連隊長は野心的な企てで
最も大きな軍隊を掌握するだろう。
その君主に対する偽りの作り話。
そして(彼は)木陰で発見されるだろう。

63
ケルトの軍勢が対抗し、山の民たちは
認識され、食事時に捕らわれるだろう。
若い地元民たちが押し返すだろう、すぐにブドウ摘み農夫たちも。
(だが彼らは)すべてが剣の刃に突き落とされる。

64
都市民の身なりの背信者が、
国王を傷つけようと試みることになるだろう。
十五人の兵士たち、その大部分が無法者。
生命は最後に(残り)、そして(それは)彼の財産の筆頭。

65
自らの持ち場を放棄した後で、
偉大なる砦から脱走した兵へと、
その敵があまりにも大きな武勇を示すであろう。
皇帝により、彼はすぐさま死刑を宣告されるだろう。

66
七人の剃髪頭たちという偽りの姿で、
様々な間諜が散開するだろう。
井戸や泉には毒が撒かれる。
ジェノヴァでは人々を貪り食う者たちが。

67
サトゥルヌスマルスが等しく焼かれる年、
空気は非常に乾燥する。長い流星。
秘密の炎によって、大きな場所が熱に灼かれる。
雨はほとんどなく、風は熱い。戦争と侵略。

68
差し迫った年に、ウェヌスから遠からずして、
アジアとアフリカの二人の最も偉大な人物が、
ラインとヒステルから来たと噂されるだろう。
マルタとリグーリアの海岸に叫びと涙。

69
大都市を亡命者たちが掌握するだろう。
市民たちは死なされ、殺され、追い払われる。
アクイレイアの人々はパルマに約束するだろう、
道ならぬ場所を通る入り口を示すと。

70
ピレネーの大いなる山々のまさに麓で
鷲に対抗する一人が大軍を率いる。
血管が開かれ、戦力は根絶される。
それで指導者をポーまで駆逐することになるだろう。

71
妻の代わりに娘たちが虐殺される。
大きく過 〔あやま〕 てる殺人で生存者はいないだろう。
井戸の中にウェスタリスたちが沈められる。
妻はトリカブトの一服で亡くなる。

72
アレコミキ人たちはアジャンとレクトゥールを通り、
サン・フェリックスで会合を持つだろう。
バザスの人々が運悪く来るだろう、
コンドンとマルサンをすばやく占領しようとして。

73
偉大な甥が軍事力によって試すだろう。
約定は臆病な心によって形成される。
フェッラーラとアスティを公爵は見定めるだろう、
無言劇が上演されるであろう晩に。

74
レマン湖の人々とブランノウィケスの人々は、
アキテーヌの人々に対抗するために集まる。
ゲルマニアの人々、それ以上にスイスの人々は、
メーヌの人々とともに打ち破られるだろう。

75
いざ戦おうと(いう時に)遁走するだろう。
敵方の指導者が勝利をつかむだろう。
後衛は防御するだろう。
衰える者たちは白い領土で死ぬ。

76
ニティオブリゲスたちはペリゴールの人々によって、
ローヌ川に至るまでの隣接地域で悩まされるだろう。
ガスコーニュ人たちとビゴールの連合は、
司祭が日曜説教を行っている(最中の)聖堂に背く。

77
君主スラン、平穏なイタリア。
諸王国はひとつにまとまり、世界のキリスト教徒の王者は、
死に際して、ブロワの地で眠ることを望むだろう、
海賊たちを海から駆逐した後で。

78
内戦の大軍隊が、
夜に異国の地でパルマに発見される。
七十九人が市内で殺される。
外国人たちはみな剣に委ねられるだろう。

79
王の血よ、逃げよ、モヌール、ル・マス、エギュイヨン。
ランドはボルドーの人々で満たされるだろう。
ナヴァルとビゴールには剣尖と刺し棒。
飢餓のどん底でコルクガシのドングリを貪る。

80
大河の近くで大きな溝が土地を潤し、
水は十五の部分に分けられるだろう。
都市が陥落する。火、血、叫び、悲惨な衝突。
そして大部分の者は円形闘技場に閉じ込められる。

81
すぐさま舟で橋を作らせるだろう、
ベルギーの大君主の軍隊が渡るために。
ブリュッセルから遠くない、沈められた場所で、
七人が殺され、槍で切り刻まれる。

82
スクラウォニアから来る大軍が近づく。
古き破壊者が都市を廃墟にするだろう。
(その者は)ひどく荒れ果てた彼のロマニアを見るだろう。
そしてその大火をどう消すのか分からないだろう。

83
夜の戦闘、勇敢な艦長が
敗れて逃げるだろう。倒された者はほとんどいない。
その人々は動揺し、煽動も無駄ではない。
彼の実の息子は、彼を攻囲されたままにしておくだろう。

84
オセールの貴人があまりにも無残に死ぬだろう、
彼の下にいた人々に追い払われ、
荒々しい索条での後に、鎖で繋がれて。
夏に火星と金星と太陽の合がある年に。

85
白い炭が黒い炭に追い立てられるだろう。
囚人は死刑囚護送車へ運ばれる。
マウレタニアのラクダは足に絡みつかれる。
その時、年若き者がチゴハヤブサの瞼を縫うだろう。

86
その年に土星が水の宮にて
太陽と合するであろう。強大な王が、
ランスとエクスで受け入れられ、油を塗られる。
征服した後で、彼は無垢な者たちを傷つけるだろう。

87
王の息子の一人が多くの言語を習得し、
王国でその兄とは区別される。
その最も大きな息子に捕らわれた義父は、
主要な支持者を死なせるだろう。

88
名のある偉大なアントワーヌは卑しい行為によって
その最期にはシラミに齧られる。
鉛を貪ることになるであろう一人は
港を過ぎると、選ばれた者に沈められるだろう。

89
ロンドンの三十人がひそかに企てるだろう、
彼らの王に対し、橋の上での陰謀を。
従者たちは彼の死を嫌うだろう。
フリースラント生まれの金髪の王が選ばれる。

90
二つの軍隊は壁で合流することが出来ないだろう。
その瞬間、ミラノティキヌムが震える。
飢餓、渇望、疑念が彼らには非常に重くのしかかることになるだろう。
肉もパンも(他の)食糧も一口分すらないだろう。

91
決闘を行うことがガリアの公爵に強制される
メレルの船はモナコに近づかないだろう。
誤って告発される。永遠の監獄。
その息子は死の前に統治しようと努めるだろう。

92
勇敢な艦長の斬り落とされた首級は、
彼の敵の前に投げ棄てられるだろう。
彼の体は艦船の帆桁に吊るされる。
混乱した者は逆風に向かって櫂で漕いで逃れるだろう。

93
王家の寝所の近くで一匹の蛇が目撃されるであろう、
婦人によって。夜、犬たちは吠えないだろう。
その時、フランスでは、王にふさわしい一人の王子が生まれるだろう。
全ての君主たちは、(彼が)天から来たと認識するだろう。

94
二人の偉大な兄弟は、スペインから逐われるだろう。
兄はピレネー山脈のもとで倒される。
ドイツによって海もローヌ川レマン湖も血で赤くなる。
ナルボンヌとブリテルはアガタに汚されるだろう。

95
二人に委ねられた王国を、彼らはほんのわずかしか保てないだろう。
三年と七ヶ月を過ぎると、彼らは戦争をするだろう。
二人のウェスタリスは対抗して反乱するだろう。
アルモリカの地で勝利はより若い者に。

96
ブリタニア島の姉は、
弟よりも十五年先んじて生まれるだろう。
立証されたおかげでその婚約者によって、
(彼女は)天秤宮の王国を継承するであろう。

97
水星、火星、金星が逆行する年、
偉大な君主の家柄が衰えることはなく、
アルマダ近くのルシタニア人たちから選ばれた者は
平和裏に君臨する中で非常に長生きすることになるだろう。

98
アルバの人々がローマに赴くだろう、
ぼろをまとったラングルのおかげで。
侯爵と公爵は誰も赦さない。
火、血、痘瘡、水が少しもなく、穀物は不足する。

99
王の令嬢の勇敢な長男が、
ケルト人たちをあまりにも奥深くへと押し返すので、
彼は雷を(先々で)置くだろう。そんな有様になるのは如何ばかりか。
近かれ遠かれ、次にはヘスペリアの奥深くに。

100
天の火が王家の建物へと、
マルスの光が弱まるであろう時に。
七か月の大戦、悪事によって死んだ人々。
ルーアンエヴルーは王に背かないだろう。


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