百詩篇第10巻補遺篇2 (1691年)

原文

Quand le fourchu sera soutenu de deux paux,
Avec six demi Cors & huit sizeaux ouverts,
Le tres puissant Seigneur heritier des crapaux,
Subjuguera pour lors en partie l'Univers.

日本語訳

フォークが二本の柱に支えられ、
六つの半分の角笛と八つの開いたハサミを伴っているとき。
ヒキガエルの跡継ぎである非常に強い君主が、
そのころ世界を部分的に支配するだろう。

解説

 この詩は1691年ごろにリヨンで出版されたアントワーヌ・ベソン版『予言集』にのみ掲載されているものである。後の版で一切引き継がれなかったため、当然異文などは存在しない。

 ベソン版では、百詩篇第10巻100番の直後に、「次の解説をつけた二篇は先行する諸版では省略されていたものである。」(Les deux quatrains suivants ont esté obmis dans les precedentes impressions, avec leur explication)として、2篇の四行詩が紹介されている。詩の番号はついていないので、当「大事典」では便宜上「補遺篇2」とした。

 詩の内容は明らかに「1568年版以来付け加えられた詩」を改変したもので、最初の2行は1680年をあらわしている。そして、オリジナルでは「全世界を支配する」になっていたのを「世界を部分的に支配する」に変えるなど、現実に対応させたものになっている。
 もともと「1568年版以降に付け加えられた詩」自体が偽作の疑いの濃厚な詩といえるが、この補遺篇2はそれに輪をかけた論外な偽作といえる。


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