『1555年に出版されたミシェル・ノストラダムス師の百詩篇集に関する小論あるいは注釈』(Petit discours ou Commentaire sur les Centuries de Maistre Michel Nostradamus, imprimées en l'année 1555.)は、1620年に出版された著者不明の解釈書。
内容
『予言集』から採録された四行詩に解釈をつける形式で、40篇余りの解釈が展開されている。
コメント
比較的早い段階の、ある程度まとまった解釈という点では、当時の解釈の一例を知る上で貴重といえるかもしれない。
むしろ重要なのは、
百詩篇第7巻までの解釈を含んでいるにもかかわらず、それが「1555年に出版された」と主張している点だろう。これは
アヴィニョン版の実在性を検討する上で、見逃せない証言である。
もっとも、当「大事典」で原文を比較検討している範囲では、1589年ルーアン版などを基にしているようにも思え、1555年にまで遡る原文とは考えづらい。
外部リンク
この文献は Gallicaで公開されている。
最終更新:2009年09月21日 14:50